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「流れる星は生きている」と「旅路」(3-1) [小説]

今回も何気なく手にした本の話です。

ハリスさんの本で戦争経験談を
読んだ直後であるのに、
またまた戦争に絡む本を読んでしまった。

藤原ていさんの自伝的小説の
「流れる星は生きている」と
「旅路」だ。

nagareru.jpg

前者は1949年発行で、
後者はそれから30年後に
書かれている。

しかし、
この2冊を読んで初めて
彼女が幼子3人を抱え、
戦後苦労して満州から
朝鮮半島を経てようやく
帰国出来た悲惨な経験が理解できる。

「子供たちが、よく死なないで
 帰国出来たものだ!」

(あらすじ)
諏訪で生まれ育った藤原ていさんは、
見合いをして結婚した相手の男性は
気象台に勤めていた。

勤務地は、千葉県北部の利根川沿いと
あったので調べて見ると
私の住む町だった。

時は戦時下、
気象台長であったご主人(後の小説家の新田次郎)に
赤紙が来る前に、中国東北部(満州)の新京(長春)
への転勤辞令が出た。

しかし、段々と戦争の影が家族を襲う。

そして、
1945年の敗戦。

1945年8月15日に
天皇が敗戦を認める数日前の8月9日、
気象台の家族に南への避難命令が下る。

平和に暮らしていた家族に
日本への逃避行が始まった。

( 3-2に続く )


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