犬が主人公の「落語」 [演芸]
暑い毎日が続いています。
この辺で気分を変えて
落語でも1席聴いてみましょう。
世間では、ソフトバンクのCMで「白い犬」が
もてはやされていますが、落語の世界にも
白い犬が登場します。
「元犬(もといぬ)」・・・ (古今亭志ん朝)
1匹の純白の野良犬が蔵前八幡様の境内にいて、
参拝客に大変可愛がられていました。
白は、参拝客から「白や、おまえのような純白な犬は
人間に近いというぞ。次の世には人間になるのだぞ!」と
言われ続けていました。
そこで、白も考えて「人間にご利益があるのなら、
この俺にだって叶うはず!」と、21日の間、
裸足で八幡様にお参りをしました。
そして、満願の日に風が吹いてくると、
体中の毛が抜けて人間になる事が出来ました。
白が裸で立っていると、
顔見知りの三間町の桂庵(けいあん=職業紹介所)武蔵屋の
吉兵衛さんと出会いまして、
羽織を着せて貰い、お店まで連れていって貰いました。
(↑ △をクリックして下さい)
(中略)
吉兵衛さんに連れられて千住に着きました。
白は働き口を紹介された模様です。
そこのご主人が人間になった白に聞きました。
「生まれは?」「蔵前の掃き溜めの裏で生まれました」
「え!・・そうか、卑下をして言うとは偉いな」。
「両親は?」「両親て何です」。
「男親は?」
「あー、オスですか」「オイオイ」
「鼻ずらの色が似ているからムクと違うかと思います」
「女親は?」
「メスは毛並みが良いと、
横浜から連れられて、外国に行っちゃいました」
「ご兄弟は?」
「三匹です。一匹は踏みつぶされてしまいました。
もう一匹は咬む癖があるので、警察に持って行かれました。」
「お前さんの歳は?」
「三つです」「そうか、二十三位だろうナ」
「名前は?」
「白です」「白だけかい。後に何か付かないのかい」
「いえ、只のしろです」「そうか、只四郎か、イイ名前だ」
「いえ、只のしろです」「そうか、只四郎か、イイ名前だ」
「お前がいると、夜も気強い」
「夜は寝ません。泥棒が来たら、
向こうずねを食らいついてやりますから」・・・・・・・・と、
こんな話が続く落語です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(おまけの一言)
今夜は地元の
花火大会が
開催されます。
夏、
真っ盛りです!
今晩は。あれれ!一番乗りですか。役不足ですが宜しくお願い致します。
by うつマモル (2010-08-09 21:31)
ご訪問、nice! ありがとうございました。
犬の落語といえば「鴻池の犬」というのもありますね。
by Ganchan (2010-08-10 12:05)
うつさん
ナイスをありがとうございます。
by yamagtxp (2010-08-11 20:38)
Ganchanさん
ナイスをありがとうございます。
その落語も聴いてみます。
情報をありがとうございます。
by yamagtxp (2010-08-11 20:39)