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「元寇」2巻を読んで! [歴史]

伴野朗(とものろう)の
元寇(げんこう)を読んでみました。

久しぶりに読み易い本を
読んだ気がする。

元寇は、
今までに何回か読んでいるが、
この小説は、
日本を中心にした小説でない。

 

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モンゴル帝国を中心に描かれていて、
その勃興期に巻き込まれる
南宋、朝鮮、日本が描かれる。

時代は、
ジンギスカンの孫フビライが
中国の南宋を陥れる時期。

南宋を攻めるには
交易を結んでいる日本と言う
外堀をまず陥れようと、
5回に渡るフビライからの
交易の依頼。


再三の依頼を無視し
挙句の果ては
フビライ自身が派遣した使節団を
2度も処罰してしまうと言う
島国日本の北条政権の世間知らず。


1度目の元寇(文永の役:1274年)では
モンゴル(元)と朝鮮軍(高麗)の
連合軍3万人が、
対馬、壱岐、博多に攻めてくる。

朝鮮軍は日本などは攻めたくは
ないのだが、
隣国にある強国からの
無理強いで仕方がない。


2度目の元寇(弘安の役:1281年)の時は
既に南宋は滅ぼされていて
モンゴル(元)と朝鮮軍(高麗)の4万人
そして、
南宋軍10万の兵が
日本に押し寄せてくる。

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フビライの目的は、
日本を攻めると同時に
南宋軍10万の処分だ。


中国に新しい国を作るのに
南宋の軍隊は不要なのだ。


日本を占領して
10万の南宋軍を占領者として
日本に住まわせ、
中国から遠い地に追いやる
つもりなのだ。

そして、
北京を首都にし、
モンゴル人を中心とした
元と言う国を作り上げる構想だ。


しかし、
日本攻めは台風のために
ことごとく失敗してしまう。


だが、
南宋10万の軍は海の藻屑として
消えていった結果、
フビライの目的の半分は成功した。

そして、残り半分の目的のため、
フビライは3回目の元寇を行なおうと、
またもや数千隻の船の作成を
高麗国王に命じるなどの行動に出るが、
大陸の他の勢力の勃興が起き
幸いにも
日本への侵攻は消滅した。


この「元寇」2巻を完読するのに
1ヶ月を費やしたが、
読んでいる間に
時々その情景が浮かんで来て
楽しく読む事が出来た。

 

IFの世界だが、

もし、台風と言う自然現象の偶然がなかったら

モンゴル支配下の日本は

その後、どの様な歴史を辿ったのだろうか。

 


 


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コメント 2

mokoママ

yamagtxpさん。。。

こんばんは!
この元寇という本・・・何やら難しそうな本ですが
モンゴル帝国を中心に描かれているそうですが
私も興味をそそります。

モンゴルと言う国は日本からそう遠い国ではないので
その昔は日本も色々と関わりがあったのでしょうね?
モンゴルは今でこそお相撲さんで大勢の人達に
知られる様になったのですが・・・他の国に比べ
まだまだ未知の部分がある様な気がします。

私も先日モンゴルの馬頭琴の演奏会に行き
何回かモンゴルの音楽に触れている内に色々と
モンゴルと言う国に興味が湧いて来ました。

今度この本、図書館で探して読んでみたいと
思います。


by mokoママ (2012-10-20 18:23) 

yamagtxp

mokoママさん
今日は。

図書館の本は、
作者の音順で並んでいますから
伴野(ともの)で探して下さい。



by yamagtxp (2012-10-21 09:56) 

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