栃木の夏

 子供の頃、夏になると毎年の様に、

栃木の父親の実家に行った。

広い庭に、沢山の竹竿が組まれており、

そこに白いテープが庭一面に広がっていた。

 

スイカに似た丸い夕顔を回し、

その側面に刃を当てると

ピューっと白いテープとなった

「干瓢（かんぴょう）」が出来上がる。

　
先ほどの、庭一面の白い光景は、

その干瓢を庭に干しているのだ。

　

栃木の夏は雷が多い。

 

いつだったか、

ＪＲの最寄の駅からバスに乗り、

バス停から畑と林の間の道を歩いていたのだが

もう少しで家に着く頃になり、

パラパラと雨が降り出した事がある。

　
雨脚は強くなり、バリバリバリという音がするので、

遠方を見ると

空から地上に向かい稲光が数本見えた。

　
その時見た光景が印象的で、

今でもふとした事で

その光景がフラッシュ・バックする事がある。

 

今年の夏ももうすぐだ。

 

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「早朝の雨の中で」とでも訳すのか、

十代の頃、レコード盤を何回も回して聴いた

ピーター、ポール＆マリーの

「Early Morning Rain」を聴いてみよう。

 

タグ：雷 干瓢 PPM 栃木

コメント 1

xml_xslさん

ナイスをありがとうございます。

by yamagtxp (2011-06-20 20:54)